頼りだった結婚相談所が…「結婚するには結婚相談所しかない!」

私が結婚相談所に訪れたのは、43歳の春のことでした。
仕事一筋で生きてきた私が独立をし、漸く軌道に乗ったところのことです。
「結婚相手を探そう」。ふと思いました。
それまでお付き合いしてきた女性とは全く結婚を考えなかったのに、人生の折り返し地点も過ぎて急に寂しさを覚えました。
このまま仕事一筋でいくよりも、家族がいた方が断然いい会社になるだろうとも感じました。

周りは当然既婚者ばかりで、昔のように女性を紹介してくれるという話もありませんでした。
待っていても何も始まらないので、結婚相談所に駆け込んでみようと思いました。
今流行りの婚活というものです。
まさか自分が婚活をするとは思いませんでしたが、結婚相手を探すのだから一番良い方法だろうと考えました。

私のイメージの中では、結婚相談所は多少陰気臭い感じがしていました。
男性も女性も、それほど恋愛経験がない感じの方々が登録しているところだと思っていました。
ところが、蓋を開けてみるとそれはひと昔前のことだとすぐに分かりました。
婚活がブームになっているということもあり、所謂イケメンも美人も会員になっていると教えられ、少々期待が持てました。
説明を聞きに行った時には、2名だけ会員のデータを見せてもらえました。
どちらも写真で拝見した限りはお美しい方で、「結婚への近道はここにあり」と満足出来ました。

翌週には手続きを取り、各種書類も提出して会員になれました。
起業するくらいですので、私は自ら人生を切り開きたいタイプでした。
会員には担当者が出会いのサポートをしてくれるのですが、私はそれを待っている男ではありません。
気になる方がいたら、自ら積極的にアプローチしていきました。
いいお返事が来なければ、次の女性へと心を変えていきます。
そうでもしないと、本当に出会いたい女性に出会えるかどうかは分かりませんからね。
こういうのはアプローチした者勝ちだと思っていました。

私が登録した結婚相談所は、アプローチする分には一切お金が掛かりません。
しかし、自らアプローチした女性が良いお返事を下さった時にはお金が掛かります。
1ヶ月の間に10名にお申し込みをして、2名からのお返事を頂きました。
その時はそれほど深くは考えていませんでしたが、このシステム自体が私を苦しめていくようになりました。